顧客情報や納入済製品の情報などを一か所で確認するということができなかった
-どのような課題を認識していましたか?
「当社ではスマートカメラなどの画像処理技術を核とした各種製品を活用したソリューションを提供しているのですが、製造する製品についてはソリューションに合わせた一点物が多く、情報をいかに集約して管理するかが課題になっていました。」
-具体的にはどういった問題が発生していたのでしょうか?
「要するにどのお客様にどの製品を納入していて、その製品にはどういった部品が使われているか、もしくはこれまでに修理を行った履歴はあるか、といった情報を一か所で確認するということができない状態でした。そのため、例えばある部品に問題が見つかりましたというときに、どのお客様のところのどの製品にその部品が使われているかを調査する際に非常に時間がかかってしまったりとか、作業の進捗をお客様から尋ねられた際にもすぐに回答できなかったりという問題がありました。」
-なるほど。それで問題を解決しようということになったのですね。
「会社から自分たちの部署に情報を集約させるよう要求があったのがはじまりでした。自分たちもITが専門というわけではないので少し戸惑いましたが、いろいろな部署にヒアリングをして社内に存在する情報をまとめて、それぞれをどういう風に紐づけをすれば良いかというところから検討をはじめました。」
操作しやすさや一覧性、入力のしやすさなど、使い勝手にこだわったアプリが完成
-ツールの選定にあたってはどのように検討を進められたのでしょうか?
「情報をまとめるということだったので、いろいろとクラウドのデータベースに関する情報を集めkintoneにたどり着きました。kintoneに関しては、実は社内では自分たちの知らないところで既に導入されていたということもあり、これを活用しようという話になりました。」
-Unifinityに関しては、どういった経緯でしょうか?
「顧客情報や製品情報など、もともと基幹システムで管理していた情報をkintoneに連携させて必要な情報に素早くアクセスできるようにすることはできたので、次に実際に現場が使っている紙の報告書をkintoneに置き換えようと考えました。ところが、試しにkintoneでアプリをつくって現場のメンバーに意見を聞いてみると、ネットワークがつながらない現場が多いのでオフラインで使えるアプリが必要だということがわかりました。kintoneのモバイルアプリはオフラインには対応していないため、オフラインでも使える連携製品を探し、Unifinityにたどり着きました。」
-Unifinityを使ったアプリ開発は順調でしたでしょうか?
「アプリの開発は、社内のソフトウェア開発部門の助けも借りて行い、最終的には開発を開始してから半年くらいで運用を開始できました。Unifinityのサポートサイトなどを参照しながら、まずは大枠をつくるところまでは1か月くらいですぐにできたのですが、その後実際に現場の意見を聞いたりして細かな部分を改善していくのに時間を要しました。また、使っていくうちにかなり柔軟にいろいろなことができるということがわかり、ユーザーインターフェイスに関しても、操作しやすさや一覧性、入力のしやすさなど、ユーザーの使い勝手を考えてかなりつくりこんだアプリにできたと思います。特にアプリで入力しながら、帳票出力時のアウトプットイメージをプレビューできる画面は気に入っています。」
アプリの導入で情報の見える化が進展、必要な情報にアクセスするまでの時間も大幅に短縮
-もともとの課題は既に解決されましたか?
「解決されたと思います。お客様の会社名を選択したら納入済みの製品が一覧で見えて、さらに製品に使用している部品もすぐにわかりますし、そのお客様を訪問した履歴やこれまでに行った作業の履歴にもすぐにアクセスできます。これによって情報の見える化が進みましたし、検索性が向上し必要な情報にアクセスするまでの時間もかなり短縮されました。」
-実際にアプリを使っている皆様の反応はいかがですか?
「やはり基幹システムのときよりも必要なデータを素早く見つけやすくなったというのは言われています。また、帳票が電子化されたので、手書きの時よりも読みやすくなったという意見もありました。逆に、こういったこともできないかという要望も多く寄せられています。例えば、現在エクセルで作成している管理表を自動で集計できないかといったような要望は結構多いですね。いろいろな要望が出てくるので、なかなか仕事が終わらない状況です(笑)
-最後にUnifinityの満足度はいかがでしょうか?
「Unifinityは、業務改善にかかわるちょっとしたアイデアをすぐにかたちにできる点が非常に優れていると思います。かなり操作にも慣れてきたので、ノンコア業務を含めさまざまな業務のアプリ化に取り組んでいます。」