スマートバンドで知るOKRの威力

社長ブログ

明けましておめでとうございます(2回目)。

株式会社ユニフィニティー代表の曽良です。

つい先日ですが、今年の目標を「毎朝5時半に起きること」に設定しました。

かかる目標を設定したからには、当然何時に起きたかを毎朝記録する必要があるなと思ったのですが、今日びエクセルに入力するというのもどうかと思うし、睡眠管理アプリのようなものも二度寝したときの対応が手動だったりしてイマイチ正確性に欠けたので、スマートバンドを購入してみました。

Huawei Smart Band 3 Proです。

https://www.amazon.co.jp/dp/B07HX69CPR/

最近たびたび米国政府などから名指しでディスられるのでちょっとドキドキしますが、価格と品質のバランスが素晴らしいですよね、ファーウェイ。個人用はスマホもファーウェイなのでスマートバンドもファーウェイのものにしました。

で、これがかなり優れもので、着けっぱなしにしているだけで、勝手に寝た時間と起きた時間を記録してくれます。寝たり起きたりしても最後に起きた時間が記録されます。昼寝もです。すごいですよね。どうやら寝ているときは心拍数が下がるそうで、それでわかるらしいです。

数字によるフィードバックの威力

バンドが記録したデータはBluetooth経由でアプリと共有され、実際にはこんなフィードバックがあります。

            

点数が低い項目を押すと、その項目を良くするためのちょっとしたアドバイスが表示されるのと、あとは月次のレポートでは平均値や1か月間の総合評価もフィードバックされます。

なんですかね。

数字で示されると、やっぱりちょっとでもその数字をよくしたいと思ってしまうんですよね。そうすると、アプリが示すちょっとしたアドバイスを行動に移すまでに時間はかかりません。やっぱり、アルコールは睡眠を浅くするのでよくないみたいです。

で、ちょっとした行動をしてみて実際に数字が良くなると、サイクルがまわりだします。止まりません。睡眠スコアさらにを良くするため、寝る前にストレッチをしたり、温かいお風呂に浸かったり、ヒーリングミュージックを聞いたりしだします。アプリのちょっとしたアドバイスではすぐに物足りなくなり、主体的なリサーチを始めます。

数字によるフィードバックの有効性は、その昔ゲーミフィケーションなどの文脈でも注目されていましたが、たしかになと思うわけです。

前提はその先にある結果への期待か

とはいえ、数字によるフィードバックも、もちろん万能ではなかろうと思います。例えば、同じ数字を私の息子(中1)に示してもあまり行動にはつながらないでしょう。彼は、おそらく睡眠を改善したいと思っていないので。

つまり、その数字の先に「なりたい自分がいるかどうか」が大きいのではないでしょうか。私がスマートバンドからのフィードバック数字の先に見ているのは、健康で活力に満ちた自分です。さらに言えば、経営者として、常によい意思決定ができる状態にあることです。なんとなく、睡眠の質が向上すれば、そういった状態が見えてくるのではないか、少なくとも今より少しマシになるのではないかという期待があるわけです。

マネジメントの教科書などに載っている動機付けに関する理論のひとつに、「期待理論」というものがあります。「個人が何か努力をしようという動機の強さは、目標の達成をどれだけ信じているかによって左右される」という理論です。直感的に、そりゃそうですよね。

ここで、上にあげた睡眠スコアのようなものは、努力と目標の間の中間報酬のような作用をし、努力の結果が目標に向かっていることを可視化します。そこが可視化されると、目標の達成を信じる度合いが増し、動機の強化につながるということかなと思います。

OKRってたぶんこういうことなんですね

ということで、OKRです。

「Objectives and Key Results」の略語で、まず目標(Objectives)を決め、その達成のために必要な要素を3〜4の成果指標(Key Results)に分解し、進捗をトラッキングするマネジメント手法です。上の例で言えば、「常によい意思決定ができる状態にある」がObjectiveで「毎朝5時半に起きる」がKey Resultです。ちなみにですが、Key Resultはこれ以外に2つ、全部で3つ設定しています。運動と食事に関してです。

上の取り組みを通じて思ったことは、なるほどObjectiveがエンジン、Key Resultが車輪なんだなということです。

とすれば、マネジメントとしての役割のなかでOKRを実際に他人に適用しようという場合、ポイントになるのは、

その人にとって本当に魅力的なObjectiveを設定する

Objective達成までの進捗が素早く、客観的に、正しく測れるKey Resultを見つける

努力の内容については細かい指示は出さず本人に任せる

ということなのでしょう。

いろいろ応用ができそうですね。

著者情報

曽良 俊介

カツラです。社長とCEO。 twitterもフォローお願いします。 https://twitter.com/shunsukekatsura

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