信頼関係の基礎としての「リスペクト」について

社長ブログ

おはようございます。

ユニフィニティーの曽良です。

ある仕事をチームでやる場合、その仕事の成否やクオリティを決めるのは、チーム内の信頼関係だと思います。信頼関係がどれほど重要かは、信頼関係がまったくない場合を考えれば明らかです。

何を伝えるにも疑心暗鬼で、一から十まで口を出さないと不安で仕方がない。

実際イメージ通りのアウトプットがでてこない。

個々人のアウトプットを統合することもままならない、などなど。

要するにコミュニケーションのコストが跳ね上がるということです。コミュニケーションをとらずに一緒に仕事をするのは不可能なので、であればそのコストは低ければ低い方がいい。いやあ信頼関係、大事ですよねっとなるわけです。

とはいえ、重要性がわかるということと、じゃあどうすればいいかは別の問題です。長い年月をかければ徐々に信頼関係が出来ていくことはありますし、カリスマ的な個性によって信頼されやすい人というのもいます。ただ我々凡人が、幼馴染とかそういう悠久の歳月ではなくビジネスのスピード感で、ビジネスに必要な程度の信頼関係をスマートに構築していくためにすべき振る舞いとか行為ってなんなんでしょうか?

と思って、本を読みました。こちらですね。

https://www.amazon.co.jp/dp/B074FS7S8R

そうすると、信頼関係のはじめの一歩は「尊敬」だと書いてある。すべての人を尊敬しましょうと。これってみなさんしっくりくるのでしょうか。こないですよね。これから関係をつくろうという相手です。いきなり尊敬できなくないですか。関係性ができて、一緒に仕事をして、いろいろ助けてもらったりしてそれから、ならまだわかるのですが、ものごとの最初に尊敬が来ませんよね。普通。私はそもそも、面接などで尊敬する人物をあげろと言われても全然心当たりがなく苦し紛れで福沢諭吉ですとか言うも後に何のエピソードも続かず結局自滅するタイプの人間で、ひとり尊敬する人を見つけるのも覚束ないのに、いきなりもういいから全員尊敬しろと突きつけられ、結構愕然としました。みなさんもそうだと思います。

ただ愕然としていても仕方がないのですこし考えたのが、「尊敬」というのが誤訳なんじゃないかということですね。外国語の本を翻訳すると、よくあることです。あんまり深く考えずに似たような日本語をあててしまい、本来のニュアンスが変わってしまう。で、原文はきっとRespectなんだろうと思ったわけです。Respect。たしかに尊敬と訳すことが多いですが、尊敬とRespectってちょっとニュアンス違いますよね。私はサッカーをよく見るのですが、サッカーで相手チームをリスペクトすると言います。ただ、尊敬とは言わないです。舐めずにちゃんと研究するくらいの意味だと思います。やはりなんか、同じ意味ではないのだ思います。

そもそも、英語のRespectって、他人を尊敬するという以外に、関連するとか関係するという意味があります。そういうニュアンスって、日本語の尊敬には全然含まれないニュアンスです。つまり、Respectという言葉には、そもそも「関係を構築するためにする行為」というような、日本語で単に「尊敬」と言ったときとは、全然違うニュアンスがあるのではないでしょうか。

というようなことも踏まえて、「信頼関係を構築する第一歩はRespectすることだ」と言う時のRespectを日本語にどう訳すか改めて考えました。

これは結局、「挨拶すること」ではないでしょうか。

「おはよう」とか「お疲れ様」とかもそうですが、さらに一歩踏み込んで、「今日は元気がないね、どうしたの?」とか「そのネクタイはすごく似合っていますね」とか、そういう挨拶。そういう風に声をかけられると気にしてもらっていると感じますし、ひとりの人間として認められている感じがします。当然嫌な気分はしないですし、確かに関係性の基礎になりそうです。大事なのは、これをお互いが続けていくこと。そしてやがて本質的な理解にたどり着くことです。

相手のことを知ろうとする。関心を気持ちよく伝えるということではないでしょうか。

今週も頑張りましょう!

著者情報

曽良 俊介

カツラです。社長とCEO。 twitterもフォローお願いします。 https://twitter.com/shunsukekatsura

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