現場の作業をラクにしてかつ報告も自然と完了
90%以上の工数は削減

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株式会社バディネット

  • ユーザー事例
業界:
通信建設業
利用規模:
~200人

株式会社バディネット様は、主として携帯無線基地局工事などの通信建設事業を主軸とする企業様です。
同社があるお客様から受託した、住宅用設備機器保守作業を行うというプロジェクトでUnifinityアプリをご活用いただきました。
限られた予算と期限の中で現場の生産性をとにかく高めるというコンセプトで、kintone及びUnifinityを含む業務システムをスピーディーに構築されました。

【課題】
・多い日には1日2,000を超える作業が発生するため、作業報告を手作業で集計管理することは困難
・居住者の方に迷惑がかかってしまうため、作業のミスや漏れは許されないという状況
・物件の住所や部屋番号といったセンシティブな情報を紙で管理することは煩雑だしリスクが高い
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【効果】
・シンプルなアプリで誰でもすぐに使えて、ミスなくスムーズに正確な情報を報告できる
・バックオフィス側でkintoneのフィールドを更新するだけで現場作業班への案件の割り振りなどができ、効率的な進行が可能
・リアルタイムで状況を確認できるため、状況に応じた臨機応変な対応も容易に

現場の作業をラクにして、かつ報告も自然と完了するようなアプリを求めていた

-どのような業務でUnifinityをご利用いただいているのでしょうか?
当社は通信建設事業を主軸とする企業で、大手通信事業者様などをメインクライアントに、携帯無線基地局工事やクラウドカメラやIoTセンサー、サービスロボット、教育ICT機器などの施工/設置/保守を手掛けております。
今回、とある企業様から受託した住宅用設備機器の保守プロジェクトでUnifinityのアプリを使用しました。

具体的には、日々全国で約20班40名の作業員が現地を訪問し、住戸内に設置された機器の修理を実施していくのですが、対象となる機器のシリアルを確認、写真で撮影し、シリアルコードを読み取る。作業後、居住者の方の確認サインを受領し、進捗をリアルタイムで報告するという一連の作業をunifinityのアプリを使って行いました。

 

-どういった課題感があってアプリのご利用を検討されたのでしょうか?
本件のご相談をいただいた当初から、作業の進捗や結果をリアルタイムで管理することができる仕組みが必要だと感じていました。理由は大きく3つありました。まず、対応する件数が非常に多く、多い日には1日2,000を超える作業が発生するため、結果報告を作業後に集約するのは大変な工数になるということ。2つ目は誤った対象機器を修理してしまったり、修理を忘れてしまうといった作業ミスの発覚が遅れてしまうと、再訪問という形で居住者の方に大きなご迷惑をお掛けしてしまうということ。3つ目は、情報の管理です。個人情報こそありませんが、どの住戸にどの機器が設置されている。このような情報を紙で管理するのはもってのほか、エクセルファイルなどを利用すると、作業員が都度確認するには不便すぎるという問題でした。
これらを考えた時に、管理を行うバックオフィス側と現場がリアルタイムで繋がり、ミスなくスムーズに正確な情報を報告、管理することができる仕組み、アプリのようなものが必要
であると、すぐに検討を始めました。

また、予算と期限のあるプロジェクトでしたので、現場の生産性をとにかく高めることが成功のカギを握っていました。これは当社の考えですが、このような仕事は、発注元、管理者、そして現場で汗を流す作業員、全ての登場人物がハッピーになる仕組みを作ることが何よりも重要だと思っています。業界では多重下請け構造、のような言葉を耳にすることもありますが、作業工数の押し付けや厳しい単価で作業員を縛り付けるのではなく、限られた予算の中で、如何にして三方良しの仕組み、何より現場の作業員が前向きな気持ちで、快適に仕事ができる環境を作れるか、ということも、動機としてあったと思います。

 

Unifinityの説明を最初に聞いたときは、まさに「これだ」という感じ

-導入にあたってはどういった検討をされたのでしょうか?
まずは施工管理系のSaaSを利用することを検討しました。ただ、いくつか試したのですが、
一般的な施工管理アプリは型がパッケージングされているものが多く、今回の要件に合わせてカスタマイズするには工数と費用が現実的ではないと感じました。
また、プロジェクトを運営していく中で当然、多数のイレギュラーや業務改善の必要性という障壁にぶつかるであろうことは想定されます。それに応じてアプリの仕様を含めて高速で運用のPDCAを回していきたいとも考えていたので、アプリ改修の柔軟性やスピード、という点も課題に上がりました。
それらを考慮し、ノーコードツールでの開発、という方向性に舵を切ったのが入口でした。
作業管理アプリの前段で、進捗管理のデータベースをkintoneで構築することは考えておりましたので、kintoneと連携できるモバイルアプリ、という軸でリサーチを始めました。

 

-Unifinityはどこでお知りになったのですか?
まずはkintoneと連携ができるということが大前提でしたので、kintoneの連携製品の中から絞り込みを行いました。機能的には、カメラを起動してその場ですぐに写真が撮れることと、それから居住者の方のサインを貰えること、あとは先ほど申し上げた通り現場の使い勝手を非常に重視していたので、今回のプロジェクトに合わせて画面などを柔軟にカスタマイズできることなどを条件に探していきました。
Unifinityの説明を最初に聞いたときは、まさに「これだ」という感じでしたね。

 

-導入のプロセスはスムーズでしたでしょうか?
今回はスケジュールの都合上あまり時間がなかったこともあり、Unifinityを使ったアプリの開発はユニフィニティー社に依頼しました。そのため開発は非常にスムーズで、打ち合わせで業務の内容と希望するアプリの要件を伝え、1か月もしないうちに試作品が完成したので、お客様との検証実験でも実際のアプリを使ってのデモンストレーションを行うことができました。
アプリに関してはお客様からも大変高評価をいただき、スムーズにプロジェクトをはじめることができました。

各作業員それぞれが、自分に割り振られた対象案件の閲覧、作業内容の確認、リアルタイムでの写真報告、居住者様からの完了サイン受領まで、アプリ内でワンストップで可能

 
 

アナログな作業でやった場合と比較すると、誇張なく90%以上の工数は削減できた

-実際にアプリを利用してみていかがでしたでしょうか?
プロジェクト全体を総括すると無事、納期内、予算内でミッションを完遂することができました。アプリ面で細かい課題は幾つか出てきましたが、それらもすぐに改修していただけたので、使い勝手に関する不満のようなものはなかったと思います。何よりも、このアプリを作れなければ、間違いなくこのプロジェクトの達成には至らなかったと思います。

とにかくシンプルな操作で簡単に現場との連携ができました。現場作業班への案件の割り振りなども、バックオフィス側でkintoneのフィールドを更新するだけ。リアルタイムで状況を確認し、進捗の良くないエリアにはサポートで別班を向かわせるなど、状況に応じた臨機応変な対応も簡単にでき、大変助かりました。

 

-アプリを利用しなかった場合と比べるとどのような効果がありましたでしょうか?
アプリを利用しない場合、おそらくスマートフォンなどで写真を撮って、報告書に貼り付けて、メールで報告して、といったアナログで膨大な作業工数になったと思います。また、先ほど触れた施工管理系のSaaSアプリを仮に導入していたら、今回のように”理想の運用にアプリを合わせる”のではなく、”アプリの仕様に運用を合わせる”という手法になっていたと思うので、どこかに歪な負荷が掛かかることになったと想定されます。実際に計測したわけではありませんので体感にはなりますが…。アナログな作業でやった場合と比較すると、誇張なく90%以上の工数は削減できているかと思います。既存のアナログ作業をアプリ操作に置き換えたのではなく、思い描く理想のオペレーションをイメージし、それをアプリで体現した、というのが今回のケースなので比較は難しいところです(笑)。逆に言うと、今回Unifinityと出会えていなかったら、このプロジェクトがどうなっていたか、想像もつかないほどです。

 

-今後の展開予定などあれば教えてください
我々は通信建設業界という領域で、構築や保守、簡単に言うと「通信や通信インフラを創り、守る」ということを主たる生業としております。昨今、IoTというキーワードを軸に、サービスロボットやドローン、センサー、クラウドカメラなど、通信に繋がるデバイスは大きな拡がりを見せており、そしてそれは今後更に爆発的に増えていくと考えられています。
したがってインフラやデバイスを構築(設置設定)し、守る(保守する)ニーズは増加していきますし、その上で、コストを抑えて、品質を高く、これを為していくことは業界や社会からの要請と言っても過言ではありません。ゆえに如何に旧態以前のアナログな運用をDXして、コストと品質の課題を解決していくか、これが非常に重要だと思っています。その観点で、今回利用させていただいたUnifinityを今後もカスタマイズ、活用させていただいて、より多くのデバイスや作業に対応ができる独自アプリへと昇華させていきたいですね。
デバイスの種類や数の分だけ作業内容や作業環境も異なります。従来の施工管理SaaSサービスのパッケージでは対応が難しい領域を、Unifinityを活用したアプリで対応可能にし、構築保守の運用をDXしていく。
ただ、当社はそういったアプリやサービスを提供することを目的としているわけではありません。こうした現場作業のDXがゴールではなく、あくまで、これを我々の持つ「現場力」と組み合わせることで、企業様や社会の課題を解決していく。通信建設×TECHで、通信技術が彩る近未来の社会を創り、守る、プラットフォーマーを目指していきたいと考えています。

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